『何もない』が繰り返されること。それが私たち
の仕事です。でも、だからと言って「何もない
だろう」と言う姿勢で臨むことはありません。
変化に敏感でい続けようと思います。

VOICE

先輩社員の声

創意工夫次第でいくらでも
幅が広がる仕事。
やりがいはあります。

  • 河川巡視支援
  • 国土交通省
  • 河川事務所
  • T.N.

植物や野鳥も巡視対象。
川で目についたすべてを調べる奥深い仕事。

利根川の一部、移動距離も合わせると約76キロのエリアを車で走りながら、異常がないか日々チェックしています。堤防にクラック(地割れ)等の異常がないか、川の水位はどうかなど川沿いの風景を毎日写真のように頭に入れて、次の日にそれと比べながら異常を探していきます。

特に大雨や台風のときは、川の中だけでなく住宅地側にも注意しなければいけません。実は川の水は堤防の下を浸透して住宅地に届くこともあるんです。これは基盤漏水といって、見落とすと堤防が一気に決壊してしまう恐れも。だから、常に「絶対に見つける」という強い意識を持つようにしています。そうしないと、いざ目の前に漏水の跡があっても発見できないものなのです。

また、仕事は川の見回りだけではありません。巡視の対象は目についたものすべて。だから川沿いにどんな植物が生えているか、どんな野鳥がいるかなどもチェックします。実は大利根出張所の管轄エリアに生えている草だけでも、200種類以上。24年間、利根川を見続けてきましたけど、今でも新しく知ることがあります。

利根川は「気づいたら足下まで水が来ていた」というくらい、水位が一気に変わる川。だからこそ向上心と「自分がこの川の堤防を守るんだ」という気持ちを忘れないことが大切ですね。

1日のタイムスケジュール例

05:30 起床

子どもの学校の準備に合わせて早めに起きます。送り出したら、今度は自分の準備。通勤は車で、時間は50分ほど。

08:30 始業

始業は8時30分。出勤したら、まず届いたメールのチェックやスケジュールの確認などを手早く済ませます。そして巡視へ出発。

09:00 巡視に出発

運転手と2人でパトロールカーで巡視に。車から川の様子を確認しつつ、所定のルートを回ります。時間は2時間半ほど。橋など遠くにあるものは双眼鏡でチェック。巡視中、一般の方から川に関するご質問をいただくことも。

10:30 折り返し地点

川以外にも巡視対象はたくさんあります。川沿いの植物や渡り鳥を観察して写真を撮ったり、川とは反対側にも目を向けたり。ときにはタヌキやキツネ、野ウサギと遭遇します。

12:00 出張所へ戻って休憩

お昼ごはんは出張所でみんなと一緒に。巡視はかなりの距離を移動する体力仕事。夏は照り返しが強くて、さらに疲労がたまりやすいです。 しっかり休んで、午後からの仕事に備えます。

13:30 午後の巡視に出発

午後は上流の巡視へ向かいます。

16:00 巡視終了

午前と同じく2時間半ほどかけて利根川上流をチェックします。終わったら出張所へ戻って日報を作成。巡視の内容をまとめて報告します。

17:15 終業

帰宅後は子供とテレビを見たり、話をしたり、資格の勉強をしたりしています。東日本大震災があってから「人助けになる資格が取りたい」と思い、2018年の夏に防災士という資格を取りました。

日々新しい発見に出会えるのが最大の魅力。

創意工夫次第でいくらでも幅が広がる仕事ですので、やりがいはありますね。たとえば、堤防にクラックが入っていた場合、その写真を撮影します。でも、このやり方ひとつとってもいろいろ。真上から取るとただの線にしか見えないから危険性が伝わらない……段差の高さや開き具合がわかるようにするにはどんな角度から撮るのがいいのか……。そうやっていくらでも工夫できるので、向上心がある人にはぴったりだと思います。逆にいえば、ない人には少しきつい仕事かもしれません。

また巡視中はパトロールカーで走っているので、たまに一般の方から「防犯効果もあって助かっています」といったお声をいただくことも。河川とは直接関係ないことですけど、やっぱりうれしいですし、励みになります。

最初は覚えることが多くて、なかなか大変だと思います。たとえば、仕事で押さえておくべき地名などの地理情報がたくさんあるのですが、地元出身の自分でも覚えるのに苦労しました。また川は対岸に行ったり日が変わったりするだけで特徴が変わるので、今でも日々勉強です。

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