織田澤敬太

MEMBER社員紹介

「管理所の仲間と力を合わせて、
ダムと地域を守っています。」

ダム管理支援業務
鬼怒川ダム総合管理事務所
五十里ダム管理支所

織田澤 敬太

ダムの状態を管理する。
地味に見えるかもしれないけど、大切な仕事。

ダム管理支援は、施設全体を見回る巡視とダムの水を貯めたり出したりしながら水量を管理する仕事の2 つに大きくわかれます。一般的には水量管理の印象が強いかもしれませんが、仕事の多くは巡視です。ダムや貯水池、雨量観測所や水位観測所などを回って、施設の状態を確認したり、仕事に必要なデータを集めたりします。

巡視でチェックするのは、たとえば漏水量。ダムは水をせき止めているイメージがあると思いますが、堤体はコンクリートですので、どうしても水が漏れてしまうんです。この漏水量はダムの耐久性に関わるので、毎日チェックしなければいけません。

あとは貯水池です。船に乗って、網場(あば)という流木などをせき止める河川構造物や、地滑りが起こりやすい場所など決まったポイントを回りつつ、河川の利用者の様子なども注意して見ていきます。

ダムについては情報がほとんど公開されていないので、どんな仕事なんだろうと不安に思う方もいるかもしれません。でも、知識は経験を積めば自然とついてくるので安心してください。むしろ大事なのはコミュニケーション能力。ダム管理支援業務はチームワークが大事な仕事ですから、これがないとスタート地点に立てません。

地域の安全に直結する緊張感ある仕事。
だからこそ感じるやりがい。

この仕事は地域の皆さんの安全に直結する仕事です。だからやはりプレッシャーはあります。

たとえば、大雨などでダムの限界水位を超える水が貯まりそうな場合、ダムがコントロール機能を失うことを避けるために、ダムへの流入量をそのまま下流に放流します。でもこの作業はダム下流への危険を伴うので、やらずにすむならそのほうがいいです。最近も他のダムで限界を超える緊急放流が原因で地域住民の方々に被害が出てしまったという悲しいニュースがテレビで流れていました。自分も2015 年の東日本豪雨で経験しましたが、すごく緊張して……。ただ、だからこそすごくやりがいある仕事だと思います。

あと、やりがいとは少し違うかもしれませんが、めったにない仕事を経験できるのは魅力かなと感じますね。ダムのなかに入ったり、船に乗って貯水池を回ったり。からだを動かすのが好きな人、自然が好きな人には向いているのではないかなと思います。