ダム管理・河川施設管理支援業務

ダム管理や河川施設管理支援業務は、堤体や貯水池、ゲートの開閉を行う操作室などダム及び関連施設を巡視して、設備の状態や周辺の状況に異常がないかを確認し、また、ダムに関する観測データの確認などを行い、ダムの適正な運用を支援するものです。
ダムには、水道水や農業用水を人々に供給する利水と、大雨や台風で川が洪水を起こさないよう一時的に水を貯める治水という2つの役割があります。そのため、ダムが正常に機能しないと、人々の生活が不便になったり、安全が脅かされたりしてしまいます。

堤体等の巡視では、目視による異常のチェックと、ダムが観測しているデータの確認を行います。
目視で確認するのは、堤体の外観や貯水池の状況などです。たとえば、貯水池で地滑りが起こると、設置しているダムの安全性が低下する危険があります。そのため、地滑りが発生しやすい地点は念入りに確認します。また、ダムに損傷を与える恐れのある流木がないかといった点にも注意します。

観測データの確認では、たとえば揚圧力や漏水量などをチェックしています。揚圧力は地盤から堤体に向かって上向きに発生する圧力で、これはダムの安定性に影響します。漏水量はダムの強度に関わるデータで、増えすぎるとダムが決壊する原因になります。どちらも毎日欠かさずにチェックしなければなりません。

巡視以外の業務には、ゲートの操作補助や、放流に伴う関係各所への連絡などがあります。
ダムは、やむを得ない事情で貯水池の水を河川へ放流することがあります。たとえば、大雨による洪水が予想されるとき、貯水能力を確保するために、あらかじめ放流を行って貯水量を減らしておきます(予備放流)。また予想を上回る豪雨や台風の影響でダムの満水位を超える恐れが生じた場合は、特別な防災操作で放流を行います(異常洪水時特別操作)。いずれにしても、河川下流の地域住民や家屋などに被害が出ないように、細心の注意を払わなければなりません。